東京のマンスリーマンションの永遠のテーマ
「一戸建てのほうが広くて、かつ価格が同じくらいであれば、みな一戸建てを買うはずでは?」と思うかもしれません。
マンションとまったく同じ場所に建っていれば、おそらくそうでしょう。
しかし、一戸建てが建っているところは、いろいろな制限の関係でマンションを建てても販売業者の側で採算が取れない場所なのです。
あるいは、そのあたりに建つマンションの価格と同じくらいの値段になるような建売住宅を建てていると考えてもいいでしょう。
4000万円で3LDK、20坪のマンションの購入を検討する人は、同じ価格で25坪の3LDKがあれば、多少駅から遠くなっても一戸建てを選びたくなるからです。
この章では、「我が家でも一戸建てが買えるかも」と気付いて一戸建ての購入を検討し始めた読者のかたのために、資産価値を30年間守るという観点からの物件の見かた、選びかたを考えていきたいと思います。
なお、マンションでは新築と中古を分けましたが、一戸建ての場合は新築と中古とで重なる部分が多いので、ひとつの章で併せて説明してしまおうと思います。
また、新築の中にも建売住宅と注文住宅とがありますが、これも共通しない要素が少しあるだけなので、それが出てきたときにみなさんの注意を呼びかけるようにします。
構造、地盤、内装の凝りかた、などいろいろな要素はありますが、新築一戸建ての建物の坪単価(原価)は概ね50万円程度です。
一戸建てで一家4人が暮らしていくのには30坪(99u)あると相当快適ですが、その場合の建物の原価は1500万円くらい、工務店が20%利益を取ったとしても1800万円程度です。
これは、注文住宅であっても建売住宅であっても、さほど変わるものではありません。
つまり、マンション同様、建売住宅の場合も、建物が同じであれば販売価格の差は地価の差を反映していることになります。
注文住宅を建てる場合も同じで、費用の合計の差は、地価の差になるのです。
また、マンションと比較すると、一戸建てでは、価格に占める土地の割合が高くなります。
さきほどの30坪の建物を容積率100%の土地に建てるために必要な土地は30坪、99mですが、坪33万円(1uあたり10万円)だとしても土地代が約1000万円、坪100万円(1uあたり30万円)だと土地代だけで3000万円となります。
前者の場合、原価の40%が、後者の場合には原価の3分の2が土地の値段なのです。
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